河津桜並木目次
◆河津桜並木について
河津桜、聞いたことがある方も多いですよね、今や全国あちこちありますが、発祥は伊豆の中程にある河津です。
静岡県賀茂郡河津町で毎年毎年3月上旬になると満開になる濃いピンク色の桜です。
河津桜は2月上旬から開花し始める早咲きの桜で1995年に河津町で発見されました。
河津には河津桜の原木があります、1955年(和30年)頃の2月のある日、川沿いで見つけた、桜の苗を植えて現在の地に植えた物です。
(現地に注意書きもありますが、個人宅の庭にあるため、敷地内への出入りはもちろん、騒いだりするはやめましょう)
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と推測されています。
この桜は染井吉野のようにぱーっと咲いてぱーっと散るという桜ではありません。
伊豆の温暖な気候と早咲きの特製を生かし、毎年2月上旬から1ヶ月をえて満開になります
狩野川沿いに約4kmに渡り咲き誇る濃いピンクの並木は圧巻です。菜の花とのコラボも美しい眺めです。
川沿いには約850本の桜が咲き、全体で約8000本の桜が咲いています。
桜並木を歩いていると、鳥には蜜の甘い木だとわかるのか、ある木にはたくさんのメジロが群がっている木もあり、可愛らしいメジロの姿もみられました。
また期間中はライトアップもあり、幻想的な雰囲気も楽しめます。
その場合は近くの峰温泉に宿泊する人が多いようです。早朝にまだ人が少ない川沿いを歩くのもよさそうです。まだ寒いですが・・・
毎年、河津桜祭りは2月5日から開催ですが、気候により中旬以降にずらして開催された年も。
祭りが始まったとはいえ、2月上旬はまだつぼみもない木がほとんどです、行くなら2月末からがお薦め。
以前、祭り初日にバスツアーで訪れたお客さんもいましたが、まだいくつかのつぼみが膨らんでいる、という状態でした。
(ニュースで見たのですが、自然相手のことですから、祭りの初日に行くのもなんだと思いましたが)
私が何回か参加したバスツアーは地元旅行会社だったので、開花状況を現地に聞きながら集客をしてくれて、一度、まだ咲いていないから日程をずらすことをおすすめします、と後にずらしてくれたこともありました。
開花情報
http://www.kawazuzakura.net/course.html
(期間中は日曜を除き、毎日更新されます)
開花期間中は毎年100万人以上の人が訪れる河津桜祭も開催されます。
駅近くの笹原公園メイン会場エリア、峰温泉周辺まで川沿いに多くの出店が並びます、飲食の露店が並び、地場産品、土産物の出店も。
ただ、食べるスペースがなく、椅子とテーブルを置く店舗はないので、多くの人が川岸におりて休憩しています。
晴れた日に河原で桜並木を眺めながらの食事は楽しそうです。こうしたこともふまえて天気のいい日が狙い目でしょう。
3月上旬ともなると温暖な河津は夏日になることも!大勢の人々が行き交う風景は毎年地元新聞のトップにも載ります。
暑くてなかには上着を脱いで、半袖で歩く人の姿も。脱ぎ着のいやすい服装で行きましょう。
ツアーのバスの駐車場が河津交流会館付近になるため、会場周辺は特に週末は大変な混雑です。
ゆっくり見るなら、今井浜温泉周辺、沢田地区周辺、上河津・河津七滝周辺、などの会場もあります。
ここまでは一番有名な河津町の河津桜ですが、もう一つのおすすめがあります。
みなみの桜と菜の花祭。
バスツアーに参加したときに行きました。
河津町から30分ほどの南伊豆町下賀茂温泉にある青野川沿い2kmに約800本の河津桜があります。ここでも桜まつりイベントも夜桜ライトアップもあります。
とにかく、人、人、人・・・の河津町からすると、規模は小さいものの、落ち着いた雰囲気でゆっくりと河津桜が見られる穴場です。
ツアー参加者も、ここもいいね、と気に入った人も多かったようです。
青野川沿いの桜と菜の花だけではなく、広い休耕田に咲く菜の花畑も人気で、ちょうどいた時は、ウェディング雑誌の撮影をしているモデルさんらしき人たちがいました。
ここで実際行われる「菜の花ウェディング」もあります。挙式をするカップルは一般公募します。
時間は30分ほどしかなかったのですが、地元の人たちが精一杯祭を盛り上げている、といったローカルな祭もよかったので1時間くらいたかった場所です。
河津町もいいけど、他にもないかな?と思ったら是非どうぞ!
また昨年は新型コロナウィルスの影響で祭事自体が開催されなかったのですが、桜は見られるので是非来て下さい、と河津町が呼びかけた所、全国から観光客が押し寄せ、駐車場が足りない、という事態になりました。
人気の河津桜、期間中は駐車場、トイレ、食事など、リサーチしてから出かけましょう。
私は伊豆に強い旅行会社のツアーで行ったので全て安心して行けました。
マイカーで行く、観光バスを使う、泊まりで行く、様々な行き方がありますが、下調べはお忘れなく。
友人のお母さんは、新潟からのツアーで伊豆の温泉に泊まりながら見に行き、お土産に河津桜の苗を買ってきたそうです。
◆河津桜並木の見どころ
一番観光客が多いのは河津川周辺の並木で、河津桜原木、笹原公園周辺メインエリア、峰温泉周辺、館浜橋周辺、河津駅前桜並木、今井浜温泉駅周辺、菖蒲沢地区、沢田地区周辺、上河津。河津七滝周辺、等です。
河津桜原木は河津駅から1.3km、早咲きの桜でこの木も大勢の人が訪れます。
笹原公園周辺メインエリアは祭会場の中心地でとにかく混み、人酔いするほどです。
峰温泉周辺には無料の足湯もあり、一休憩にぴったり、ハンドタオルを持って行きましょう。
桜並木は約4km、結構歩くので人気です。
館浜橋周辺、橋の上からは河津川が一望でき、ここからの眺めもマスト。
今井浜温泉周辺は隣の今井浜海岸駅からすぐ。
上河津・河津七滝周辺は遅咲きのエリアです、車での移動が便利です。
写真撮影も楽しい旅の思い出を残すのに必須ですね。
祭会場の桜並木では三脚の使用は禁止ではないものの、かなりの人が行き交うので適していてる、とは言えません。
比較的、人の少ない上流付近、峰温泉付近での撮影がおすすめです。
通常、バスツアー等では、祭メイン会場の笹原公園メインエリア→峰温泉周辺→館浜橋周辺の河津川沿いを散策する2時間ほどのルートです。
駐車場が完備されているのでマイカーで行く場合も同様です。
せっかく行くなら、上河津・河津七滝周辺や、車で30分ほどの南伊豆下賀茂温泉の、みなみの桜まで足を伸ばしたいところです。
リピーターなら是非とも周辺に泊まり夜桜ライトアップも!
開花時期は2~3月なので寒いですが、濃いピンクの桜のライトアップは幻想的です。
峰温泉近くの桜並木がライトアップされます。
また祭期間中は伊豆の踊子さんとの記念撮影(土日のみ)、スタンプラリー等のイベントも。
100万人以上の人出ですから気になるのはトイレ、河津桜観光交流館の中にあり、1階は混雑しますが、2階なら空いています。
駐車場に仮設トイレも多数設置されます。河津川の上流付近にもあります。
食事は祭会場の売店で買えますが、席のないブースだけの店がほとんど。
河原へ降りて食べるのもいいです。
川沿いに飲食店は少ないので、私はお弁当付きのツアーや、会場に行く前に飲食店に寄ってくれるツアーで行きました。
マイカーで行くにも、ツアーで行くにもどうしたいかを考えて計画を立てましょう。
◆河津桜並木の周辺
せっかく行くのだから、桜並木散策以外にも楽しみたいと思いませんか?
おすすめは峰温泉付近での夜桜ライトアップです。
ライトアップは6時から9時まで、峰温泉の踊り子温泉会館付近と河津川河口付近の二カ所です。2022年は2月22日から3月6日まで行われました。
踊り子温泉会館
踊り子温泉会館は峰温泉の日帰り温泉施設、ここで温泉に入って暗くなるのを待つのもいいです。
また、峰温泉の温泉旅館に宿泊し夜桜ライトアップを見たら、早起きしてまだ人の少ない桜並木を散歩、なんていう過ごし方も。
また近隣にも、大川温泉、北川温泉、熱川温泉、白田温泉、片瀬温泉、稲取温泉、今井浜温泉等々、多数の温泉があります。
◆アクセス
車で行く場合
東京、仙台方面から
東名厚木IC・真鶴道路(有料)→熱海ビーチライン→(有料)→国道135号線、約2時間半
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河津町
名古屋、大阪方面から
東名沼津IC・国道136号→伊豆中央道(有料)→修善寺道路(有料)→国道414号線
約1時間20分
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河津町
電車で行く場合
東京方面から
東京駅、東海道・山陽新幹線で約1時間
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熱海駅、伊東線各駅停車伊豆急下田行き約1時間30分
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河津町
名古屋・大阪方面から
名古屋駅、東海道・山陽新幹線ひかり約1時間40分
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三島駅、伊東線各駅停車熱海行15分
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熱海駅、伊東線各駅停車伊豆急下田行き約1時間30分
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河津町